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2012/09/13 M町 アパート事業計画~4社協力会での施工地景観視察~



本日も弊社HPをご覧いただきまして、有難うございます。

9月1日より、福島第1原発事故に伴う電力の安定供給に必要な費用として火力発電の燃料費等の大幅な増加のため、東京電力の電気料金値上げがスタートしました。
電気代の値上げの負担を減らすため、料金メニューの見直しとして、昼間の電気使用が少ない家庭におすすめの「おトクなナイト8」「おトクなナイト10」へ切り替えの案内が盛り込まれております。HPではシュミレーション試算での見直しも検討できるそうです。

神奈川県内の自治体では電力調達先を特定規模電気事業者(PPS、新電力)に切り替える動きが進む一方、確保できる電力は限られており、また国内の余剰電力が減り、発電設備を確保していないPPSが契約履行できないケースも出ているそうです。
一方、県や県内企業は太陽光発電の拡大に取り組むものの、大規模設備の設置は多額の投資が必要で、回収には長期間を要するそうです。
東日本大震災から1年半が経過しましたが、電力の安定確保に向けた模索は道半ばと言われております。

個人でできることは何か・・・微力かもしれませんが、節電への「意識を持つ」ことが大切ではないでしょうか。外出する際にもこまめに電源OFFする意識を忘れないようにしたいと思います。

さて、本日はM町アパート事業計画 ~4社協力会景観視察~ についてご報告いたします。

前回、弊社女子社員よりご報告いたしました、第一回4社会会合におきまして、M町施工地景観を視察頂きました。

出発前、協力会の皆さんへ資料をお配りし、M町施工地の位置づけや歴史についてご説明いたしました。

~資料より~

現在の横浜駅は、もともと海だった場所にあり、
旧東海道と鉄道が交差する辺りに、青木城がありました。

1515年、三河国多米村(豊橋市多米町)の郷士多米元興(もとおき)氏が、
郷里多米村に本顕寺を創建し開山、菩提所としたそうです。
元興氏は小田原北条氏の重臣となり、現在のM町を領地としました。
元興氏の子、多米長宗は青木城主として本覚寺地蔵山に築城。

本覚寺

1590年、関白豊臣秀吉の相模国小田原城攻めで、多米氏は
上野国西牧を守備し戦死、その後、征夷大将軍の宣下を受けた徳川家の下で
江戸時代に栄え、壇林(僧の学問所)として最盛期を迎えました。

壇林の絵図

赤門

出発後は、青木橋~旧東海道を経て現地に向かいました。

 

旧東海道には、坂本龍馬の妻おりょうが勝海舟からの紹介で働いていたと
いわれる「田中屋」や、袖ヶ浦石碑がございます。

かつて横浜市の水源地であった「せせらぎ緑道」に到着、施工地へご案内いたしました。

せせらぎ緑道は国道1号線に面しているとは思えない程、水と緑で自然を感じることができ、近くの小学校で放流されたホタルやザリガニ、魚など が生息するビオトープでもあります。
市営地下鉄の駅から徒歩1分の場所で、多くの人が行き交う場所でもあります。

真剣なまなざしで、案内板をご覧になるご様子です。
案内板は「小松石」といって、神奈川真鶴で採掘された石が使用されております。
「小松石」は頼朝公の墓石にも使用されている石だそうです。

限られた地下水の水量を全体に流すため、パイプが埋設されており、循環する仕組みとなっています。
水量はばらつきがあるので一定に保つように、また大雨の際には下水道にも放流できるように設計されており、横浜の開港以来の水道の歴史を感じます。

施工地のちょうど下を通り、緑化指定のある風致地区一帯であることをご確認いただきました。

緑道をずっと歩いてまいりますと、建築地に関わりの深いお寺に辿り着きます。こちらで記念撮影を行いました。

境内の中を進みますと井戸があります。こちらの井戸は、施工地にもあります井戸と同じ由縁があり、江戸時代、寺の非常用の貯水を目的とし、御影石で丁寧に積み上げて作られた物だそうです。

お寺の境内を出まして、施工地の南側にあります赤道(あかみち)・公道についてご説明差し上げました。
現在は草木が生い茂っておりますが、その昔人が通った形跡があり、公道として道路台帳に記載があります。

その後、施工地へ移動し、平面図、立面図、配置図、外構計画図を確認いただきながら、建物の配置、地盤の高さ、井戸の周りについてご説明いたしました。

写真右中…井戸がございます。安全のため、カラーコーンを設置しております。井戸にはウッドデッキ×オブジェを検討しております。


~視察を終えて~

風致地区であること、下にせせらぎ緑道があることも含め、木材を積極的に使用したアパートが最適であることを4社協力会の皆様にご理解いただけた視察になったのでは…と率直に感じました。
気温が高い真昼時に、視察頂きまして本当にありがとうございました。

皆様には恐縮ながらお褒めのお言葉、感謝のお言葉をいただきました。
また、越井木材工業様より、①サッシ②ウッドデッキ③木製の外壁をよりよい形でご提供をしたいとご回答をいただきました。


(写真)越井木材工業本社



(写真)コシイ・スーパーサーモ施工例: 大阪木材会館

4社協力会の目的を達成するべく、
~道志村材・小国杉材×越井木材工業の熱処理木材「コシイ・スーパーサーモ」~ のコラボによるアパート計画を進めてまいります。

※先般よりご報告差し上げてまいりました「位置指定道路」の完了公告が9月5日付で横浜市の市報へ掲載されました。早速、建築確認申請へと進めてまいりました。今後も引き続きご報告差し上げてまいります。

我々インテリジェンス・ネットワークは、
森林を元気にする「木材利用推進」のため、4社協力会で力を合わせ、川上である道志村と、川下の横浜市の架け橋となる様、
尽力のため日々邁進していく所存でございます!!

建築メンテナンス担当

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