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9月に入っても変わらぬ暑さが続く日々ですが、体調を崩したりはしていないでしょうか?
今年の夏は九州で豪雨よる被害が起きた反面、関東では今年の8月は降水量が少なく、千葉・館山では例年の5%ほどしか雨が降らなかったそうです。秋の作物への影響や水不足が気になるところですね。
今回は今年7月道志村の間伐材の有効活用を目的とし調印式を行った道志間伐材利用協力会の活動についてご報告します。
現在協力会として道志間伐材の利用をより活発にする為、民有林だけでなく横浜市有林の間伐材も活用できないか横浜市へ働きかけを行っています。
その働きかけに関してご相談させて頂いている横山正人市議会議員とともに猛暑真っ只中だった8月下旬、道志村の切捨て間伐の状況と間伐材利用状況、そして森林整備計画についての視察を行いました。
朝7時に横浜を出発し、9時半に道志村に到着。
到着後、まず道志村役場にて道志村村長表敬訪問を行いました。
その後は早速横浜市水源林へ。
水源林までは通常の車では登れないので、役場のジープで役場職員の方に案内して頂きました。
≪水源林入口にて≫
当日の道志村の気温は25℃前後。横浜に比べると過ごしやすい気温でしたが、険しい山道を登ると汗がふき出し、息が上がります。
このような道なき道を登っていきます。
気を抜くとすべり落ちそうな急斜面です。
一見緑豊かな山林のようですが、気を付けて見てみると・・・・
切り捨てられた間伐材が、木に引っ掛かり止まっています。
この状態のまま放っておくと、大雨などの影響で土砂崩れが起きた時にこれらの木材も一緒に流れ、被害大きくしてしまうのです。
今回見た場所でも実際に崩れている場所がありました。
これが蛇口の向こうの現状なのです。
切捨間伐を失くすには、まず林道や路網の整備が必要ですが、それには費用や人材が必要です。現在補助を受けて整備する方向で当社を含め4社協力会で各関係省庁に働きかけているところです。
災害を防ぐ意味でも、間伐材の搬出は必要不可欠です。是非皆様にもご理解いただけたらと思います。
次に実際に民有林の間伐材を利用しているボイラー施設の見学も行いました。
ここは、道志村にある「道志の湯」の為に作られたボイラー施設でマキ材として民有林で間伐された丸太を使用しています。
しかし作業員の方に話を聞くと民有林の丸太のみだと雪が積もる冬の分まで確保するのが難しいとの事。
丸太材ならば、搬出も建材より容易なので是非市有林の材も提供できるようになればという現場の生の声を聞き、改めて間伐材利用の働きかけの必要性を感じました。
視察後は、道志村内のそば処にて道志村村長と森林整備課課長と共に昼食を取りながら今後の活動に関する意見交換を行いました。
現在道志村ではどのような森林整備計画を立てているのか?補助制度の活用はどうか?横浜市との連携は?など整備計画に基づく、補助制度の活用も含めた今後の横浜市や各関係省庁への働きかけが議題の中心となりました。
内容が濃い意見交換だった為、食事後も場所を村役場に移し、引き続き話し合いを行い、今後も定期的に報告し合いながら活動してくこととなりました。
そして最後には村役場にある議会も見学させて頂きました。
初めて議会という場所に入りましたが、何とも厳かな雰囲気です。
今回私自身初めての道志村訪問でしたが、話だけ聞くのと実際に見ること、地元の方からお話しを聞くことでは、問題への理解度が変わりました。
今後も出来るだけ皆様に理解を深めて頂けるような報告をしていきたいと考えております。
話は変わりまして、8月28日(火)には、4社協力会の第一回会合を行いました。
まずは簡単に当日のスケジュールをご紹介します。
11:00 集合
11:30 M町施工地景観確認
12:50 昼食
13:30 本社にて第一部打ち合わせ
16:00 横浜市議会へ陳情活動
17:30 第二部打ち合わせ
20:00 終了
午前中はHPの建築部門でも随時更新しておりますM町建築施工地の見学を行いました。
M町建築施工地が水源地モデルにとって意義のある場所であることをよりご理解頂く為、施工地またその周辺の歴史や文化のご紹介を当社の建築担当社員より行いました。
資料づくりから見学のリハーサルまで準備に時間がかかりましたが、協力会の皆様によりこの建築計画に対してご理解が得られる結果となりました。
当日視察時の詳しい内容に関しましては、建築部門より次回当HPで報告予定ですので是非ご覧下さい。
見学後は昼食をはさみ、第一部打ち合わせスタートとなりました。
第一部では今後の協力会の組織づくりや取組内容の話し合いとなりました。
下記の内容が今回の会合で承認された主なものです。
・今回のM町のアパートメントなど道志産材・間伐材を利用したプロジェクトを実現させ、それに合わせたイベントとして啓蒙活動を実施していくこと
・新しくS×Lがサポーター会に参加すること
・水源地シリーズの製品開発
・NPO法人設立 など
課題も多く、最終目標まで辿り着くにはまだまだ先は長いですが、また一歩①環境問題への貢献②間伐材の有効活用③川上~川下地域間交流パートナーシップ事業実績づくり④プロジェクトの推進する中での製品実証と商品開発づくり⑤新規販路開拓・拡大づくりという目的に進んだ打ち合わせになったと感じております。
そして今回の会合は4社の打ち合わせだけではありません。横浜市庁舎へ移動し、横山市会議員へ横浜市水源林の間伐材利用の陳情書を渡すとともに今後の活動に向けての意見交換を行いました。
ここでは横山市会議員より今後のアドバイスとして、まず道志間伐材利用の実績を上げ、ある程度の確証をもって市有林でも間伐材搬出が行える下地づくりが必要とのご意見を頂きました。
4社協力会としても、全国に広げていけるようなモデル事業の実現を目標に実績づくりを行っていく気持ちであることをお伝えしました。
意見交換終了後、第二部の打ち合わせ会場となる横浜市内のそば処へ移動となりました。
ここでは第一部の打ち合わせとは違いざっくばらんな打ち合わせという形でお酒や食事を楽しみながらの会合になりました。
ここでは横浜モデルや間伐材利用への熱い話からそれぞれの地元の話まで、新たにサポーター会へ参加頂けることになったS×Lも含め親睦を深められた会になったと思います。
丸一日をかけた会合となりましたが、その分内容の濃い充実した会となりました。今後も実りある会合・啓蒙活動を行っていくよう努力してまいります。
またその際は4社協力会や啓蒙活動について随時報告致します。
是非皆様、ご支援・ご指導の程宜しくお願い申し上げます。
今後、日本の財産である森林を守り育て、森林を健全な姿で、次の世代に引き継いでいくことが求められております!
『 森林の大切さ! 水の大切さ! 森を元気に! 』を合言葉に
インテリジェンス女子社員