6月20日(月)に木造3階建て共同住宅 南軽井沢APの上棟式が行われました。
ところで、上棟式とはどんな事をするのか、皆様御存知でしょうか?
上棟式とは、無事棟が上がったことを喜び、感謝し、祈願するする儀式です。
式では、祭壇を造り、中央に丙串(へいぐし)を飾ります。
棟札には表側に神様、裏側に建築主や建設者、施工者が書かれ、脇に置きます。
この他に、5色の旗、鏑矢・蟇目矢(鶴・亀の矢羽根と弓)、供物と洗米、塩、清酒、御神酒が置かれ、四隅の柱に酒・米・塩をまき、天地四方の神を拝みます。
鏑矢とは、矢の先端付近の鏃の根元に位置するように鏑が取り付けられた矢の事を意味します。射放つと音響が生じることから戦場における合図として用いられました。
現代の上棟式では、鏑矢先端の音が鳴るものに変わって、それぞれに鶴・亀が描かれた矢を使用します。昔から「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように、鶴と亀は長寿を象徴する吉祥画として、古来より尊ばれてきました。「鶴は千年、亀は万年長寿を楽しむ」という古代中国の神仙伝説からきています。
さて、お施主様・関係会社社員・職人さん全員が少し緊張気味の中、南軽井沢AP上棟式が15時より開始しました。棟の上の祭壇には、施主と工事関係者の代表者、施工会社関係と計5名が棟に上がり、「高所の為なのか?かなり緊張している様子でした(笑)」棟梁が祝詞奏上を行い式が執り行われました。四隅の柱に酒・米・塩をまき、天地四方の神を拝みました。
その後、上棟式は1階に場所が移り、司会者より天地四方の神への儀式が無事完了した旨の報告を参加者全員に告げ、お施主さんから上棟への感謝と職人方への労いの言葉がありました。続いて、施工会社(当社)の代表者より挨拶がありました。その後、直会(なおらい)となりました。
直会ではビール、お茶、おつまみが振舞われ、和やかな雰囲気にて歓談となりました。
間に自己紹介を行い、それぞれの担当と顔を確認しあいました。
歓談最後にお施主様よりお祝儀を頂き、職人代表として(当社)の建築本部長より、
お施主様へお礼の挨拶がありました。
(職人さんたちは心なしか微笑を浮かべている様子でした。)
締めとして、現場棟梁より木遣での「祝い歌」が歌われ現場周辺に棟梁の自慢の声が響き渡っていました。
木遣とは木を遣り渡す(運ぶ)という意味で、戦国時代より木材の伐出や築城の際に、息を合わせる為に歌われるようになった労働歌だそうです。古式ゆかしき日本文化に触れた気がしました。
最後に参加者全員にてサンサン締めにて、しゃしゃしゃん・・・・・「おめでとう御座います。」と、会が終了しました。
参加した業者の方々へ手土産として、お赤飯とお酒が配られ解散となりました。
こういった儀式は、現在は簡略化されてきている為、ここまでしっかりした上棟式はなかなかお目にかかれないと思います。一つの知識・経験として、得るものがありました。
また、お施主様や現場工事の方々と対面し、顔を合わせることで信頼関係が築き上げられます。
日本の歴史、ゆかしき歴史や作法を、後世へと伝える立場である中堅世代の私達(私は30代でありますが)、年配者の背中を見て学び、後輩へと繫げていければと思います。
インテリジェンス・ネットワーク アシスト女子社員より