6月18日(土)
横浜の空は朝から梅雨時らしく雨模様。
「雨の中、間伐活動かぁ・・・。」と少々気落ちしながらも東名高速を走り御殿場インターあたりにさしかかると、紫陽花が所々に顔を出し、心なしか、ふさぎがちな気分を楽しい気持ちに換えてくれました。花の美しさは偉大ですね!
そうして、山中湖にさしかかると、この時期によくある富士山地域独特の天候で、雨と共に濃い霧が出迎えてくれました。
午前9時30分、集合場所である道志村スポーツ広場に到着すると30名程のボランティア作業員の方々が思い々支度をしていました。
スポーツ広場の施設でNPO法人「道志・森つくりネットワーク」簡単なミーティングを行い「いざ!伐採!」
本日の伐採現場へ向かい作業小屋より「マウントポニー」が出動し、軽快なエンジン音を作業道に響かせながらボランティアの作業員を現場まで誘導してくれました。
作業道はかなりの急傾斜なのですが皆さん作業道具(チェンソー等)を担ぎながら作業地まで歩くのです。かなり息が上がり心拍数も限界に達します。
この日の横浜市水源地である道志村は全国的な雨模様の天候とは違い、梅雨時の曇り空でした。そんな天候でも森林が発するマイナスイオンシャワーを浴びながら、先月3班に分かれて伐採し、たまぎりにした間伐材を作業道まで引き上げる作業をしました。
先ず、引き上げる為の動力「ひっぱりだこ」を作業道脇の太目の杉にくくりつけ、ウインチをニュートラルにし、フックを40m下の谷へ降ろし、間伐材をワイヤーにて玉掛けし、作業道まで引き上げる単純な作業なのですが、現場の状況や間伐材の曲がりなどを微妙に計算し、枝を落としたり向きを変えてみたりと息を切らせながらセットをするのです。
引き上げる為の道には、細めの杉丸太を並べて活用し、コロコロ転ばせて運ぶのです。
いよいよ引き上げ太目の杉に括り付けられた、その名は「ひっぱりだこ」です。
「マウントポニー」同様に軽快なエンジン音を森林に響かせながらも、オペレータの操作によっては、「きっと森の妖精もビックリ!」悲鳴とも思える様なエンジン音も時々響き渡っていました。
間伐材達は40m上の作業道まで「ひっぱりだこ」に導かれながら移動をすると、ワイヤーで括りをとかれ「マウントポニー」へとお行儀よく並べられました。その後、急傾斜の作業道を「マウントポニー」を先頭に、戦利品を持ち帰る様な!気持ちで私たちは昼食へ向かいました。
この様な気持ちは私だけかも知れません・・・・。
昼食は道志村の民宿よりおにぎり2個・おかずは焼き魚・みそこんにゃく・大根とひじきの煮物・おしんこで最後のデザートはバナナでした。森林浴と作業をしながら汗をかいた後の昼食は最高でした。
我々が生活をしている大都市横浜で、毎日何気なく使用している水ですが、蛇口の向こうは水源地の道志村ではあります。村民の方々が何百年もこの様な作業を代々受け継いでこられた「時」があったんだな~ぁ?と思っていると、「マウントポニー」が午後の作業も「がんばろう!」とばかりに軽快なエンジン音を響かせながらまた、作業道を登って行きました。
午後の作業を行い、午前の続きと新たな作業現場に移り作業をしていると終了とばかりか、PM15:00頃に大粒の雨が森林に降り注ぎ始めました。もう少し待ってくれていればと思いつつも、作業道具を急いで片付けて「マウントポニー」を先頭に戦利品を持ち帰りました。
我々、インテリジェンス・ネットワークは、1人でも多くの方々へ国連のテーマであります「人々のための森林」の考えが届きますよう引き続き間伐作業を行ってまいります。
3.11の大災害で我々人間の文明・文化は小さな物と思うのは私たちだけでしょうか?
川下である大都市「横浜」で暮す我々は、蛇口をひねった背景には川上である自冶体の方々の作業があるのだと感謝したいものですね!