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2014/09/04 水源シリーズ ~白楽アパート・リフォーム工事~ vol.1



本日も弊社HPをご覧いただきまして、ありがとうございます。
 
 9月に入り2014年も残り4か月となりました。

 全国的に異常気象が顕著で、その影響は計り知れないです。
 先の土砂災害発生により被害に遭われた方、関係者の皆様方には心より御見舞を申し上げます。広島県広島市安佐南区・安佐北区の災害では徐々に避難指示・勧告が解除され始めましたが、被災者の方は避難先と自宅の往復・手作業での復旧が続く状況です。
 私ごとですが、実家が広島県北部にありまして、報道を聞いた際、家族に電話をしたところ、災害発生時は大雨・大きな雷が夜中続いていたとのことでした。
 広島市の周辺は比較的平地が少なく、山を切り開き開発した新興住宅地が多い地域です。県が指定する「土石流危険渓流」「急傾斜地崩落危険個所」「地すべり危険個所」は全国最多であります。県内の半分を花崗岩が風化してできた「真砂土(まさど)」が占めており、水分を多く含みやすいため大雨による崩落が起きやすいそうです。県北部も警戒区域に指定されている地域が多くあり、明日は我が身、どこで起こりうるかもしれないと考えさせられます。
日頃「大丈夫」などと呑気に構えることなく、万が一や最悪の事態を想定できるような防災意識が大事ではないでしょうか。難しい課題が山積ではありますが、意識を持つことで明日の行動が変わるのではないでしょうか。
 

 
  

 

さて本日は、『水源シリーズ ~白楽アパート・リフォーム工事~ vol.1 』についてご紹介いたします。
 
  今回の案件は日頃よりお世話になっていますM様よりご依頼を頂きました。
 2階建てのアパートが3棟あり、その内2棟は現在入居中です。
はじめに、現在空いている1棟(以下A棟)のリフォーム工事を行います。その後A棟に引っ越してもらい、順にB棟、C棟の工事を予定しております。
 
本物件は建築基準法が制定された昭和25年以後の昭和30年代の築造で、その10年後の昭和40年代に2階部分を増築しております。 
建築確認済証・完了済証や竣工図面がないため、既存建物を詳細に調査して進めます。
  図面が無い物件は、現場調査から!!
主要構造部と言われる「柱」「梁」「基礎」などを確認し、既存の建物図面を作成して検討してまいります。
 

 (写真)A棟の外観 

 

 
 (写真)2階・解体前

 
 
 
 10分未満の短時間で解体いただき、天井上・小屋裏の梁・桁の構造を確認しました。
 

 (写真)2階小屋組 ~棟方向・小屋束・梁・母屋・垂木・野地の確認

  

  
 
 

 




 (写真)1階・解体前

 


 
(写真)解体後・2階床~1階梁・桁確認
 築造当初は平屋だったそうで、2階部分が増築されています。

 

 

 

(写真)解体後・床下・基礎確認
 基礎部分は、長さ160×120×900のブロックが並べてあり、外壁のトタンが見えています。
 
 

 

  
 
 
 
 

(写真)2階の増築で設置されたトイレの配管と後付柱を確認。
 外部には増築したときに設置された「通し柱」がありました。


  
    
    

   
 本案件は建築確認申請の提出が不要なリフォーム工事で進めるため、横浜市建築局建築安全課に『確認申請の提出を求められる条件』を確認しました。 
建築基準法第6条(建築物の建築等に関する申請及び確認)より
「大規模の修繕若しくは大規模の模様替をしようとする場合、(中省略)、確認済証の交付を受けなければならない。」とされています。
 
※『大規模』とは、『主要構造部の一種以上について行う過半』を指します。
よって『既存の主要構造部の部材を過半以上利用して行うこと』が必須となります。
     


【今後のスケジュール】
 工法及び工事全体の工程検討  
  ※既存建物の物件調査、給排水や電気供給などライフラインに関する調査などを行い、施工方法をよく検討します。
       ↓
  図面・給排水配管図作成
       ↓ 
   各種工事の見積取得
       ↓
   施主様へ御見積提示
       ↓
   金融機関・融資相談  予定:9月末
       ↓
      御契約 
       ↓
      工事着工     予定:10月中旬~11月
 

 
 『水源シリーズ ~白楽アパート・リフォーム工事 ~』は、10月着工に向けて準備中でございます。
次回は着工後~工事編としてHP掲載を予定しております。
もちろん、今回のリフォームも水源地の木材を利用する予定です。利用する部位や㎥数、無垢材または集成材で利用するかどうか現在、検討を重ねております。  構造材・はがら材・内装材・外装材・・・水源地の材料の利用箇所はあらゆる所で考えられます。積極的に利用していけるように十分に検討していきたいと思います。  
 

我々、インテリジェンス・ネットワークは、

今後も『水源シリーズ』がより多くの皆様に認知して頂けるよう、

啓発活動を継続し、
~川上の材料の搬出~川下での建築分野での

利用の拡大へ向けて、日々前進して参ります。

 


『水源シリーズ』に興味のある方は、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ。
 
最後までご覧いただきましてありがとうございました。


 



                       建築メンテナンス担当

 

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