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2013/05/02 道志村訪問・道志間伐材活用4社協力会の事例報告



本日も弊社HPをご覧いただきまして、誠に有難うございます。

自民党 日本経済再生本部が4月内にまとめるとされる中間提言の素案が発表されました。 外国人教員を10年内に全小中学校に配置、子育てや介護などへの家計支出へ税制優遇、女性の就労支援策の強化、海外の工場を閉鎖し国内に工場を新設する場合の期間限定制での法人減税、地方に本社機能を移転する企業への税制優遇・・・・だそうです。
 地方に本社機能を移転することで、地域経済の活性化にもつながる考えもありますが、国土の約7割が森林である日本はやはり、林業の活性化を促していく方向がもっと強く訴求されることを願うばかりです。
嬉しいニュースもあります。林野庁が森林再生、適性な整備・保全、地球温暖化の防止策へ貢献、農山漁村の復興、地域経済全体への波及効果につながる取組への支援を目的とした『木材利用ポイント事業』を平成25年4月1日~よりスタートし、
対象の地域材を一定以上利用すること、木造住宅、内装・外装の木質化、木材製品及び木質ペレットストーブなどがポイント付与の対象となるそうです。
 木材をもっともっと「見てもらう」「触れてもらう」「使ってもらう」の使ってもらう!が拡大されますように・・・思いがこみ上げます!

さて、今回は、4月21日(日)道志村・やまゆりセンターに於いて開催の国際ロータリークラブの研修イベントの模様、また4社協力会の建設分野での事例報告、道志杉の伐採体験・視察をご紹介いたします。

朝7時40分に横浜・弊社本店前に集合!6人乗りレンタカーにて出発いたしました!

(写真)あいにくの雨・・・気温も低めで、真冬の防寒着を準備して向かいました。




横浜町田インター通過~ 途中、事故車両が数台あり、渋滞しておりました・・・

途中、足柄SAにてトイレ休憩及び一服・お茶を購入、再び走行へ。
いよいよ、山梨県へ!



写真の両端部、路肩に残る積雪が伺えます。そうです。この日は、山梨は雪が降っておりました!我々も急遽、スタットレスタイヤ対応のレンタカーを手配いたしました。



写真は山中湖あたり、気温2度です!ぐんぐん、道志に近づくにつれ、標高が高くなり気温は下がっていました。

 

『凍結注意 1度』!木々に雪が残っていますね。



道志の湯 この先13km  いよいよ近づいて参りました!と、そこに広がる景色は!

桜の木に雪が降り積もっていました! 美しい、貴重な光景です!



  

急なカーブにも積雪! ガードレールも道志杉ですね!

やまゆりセンターに10時20分到着!急いで会場に発表用のプロジェクタやPCを設置!写真は、ご来場の皆様の模様です。




主催者の挨拶
国際ロータリークラブ ガナバー補佐 山野井様よりご挨拶



国際ロータリークラブ の第7グループとして約50名の方がお見えになりました。

道志・森づくりネットワーク 副理事長  中島様よりご挨拶



その後、道志村 大田村長より道志村の取組など資料のご報告を頂戴いたしました。





【道志資料】より




道志村では、村の人口が明治の年に比べて、約1/3に減少傾向であり、横浜市の水源であり、森林の1/3が横浜市の市有林であり、100を超える沢の中央に道志川 相模川がありその流れる水は、
「舌の先から腹の底までとろかすような」
「赤道を越えても腐らない水」と評価されていたそうです。(村誌『道志七里』より)


現在道志村が取り組んでいる施策です。列挙させて頂きますと・・・
1. サステな水源会議 
2. やまなし水源地ブランド
3. 日本でもっとも美しい村連合に加盟 
4. 自然エネルギーの有効活用
5. 森林再生・森林整備
6. TV電話を活用した高齢者支援
7. 有識者・大学との連携
8. その他
  ・中学生まで医療費無料・高校就学助成金
  ・ワクチン接種助成の拡大
  ・観光施設指定管理者導入による利益を村民に還元

    ※道志道の駅は平成24年度には過去最高の利益を達成したそうです。
  「道志村暮らし向上基金」 ・・・etc


大田村長からご報告を頂戴したのち、ロータリークラブ第7グループより社章が贈呈されました。



そして、道志間伐材活用4社協力会の事例報告に参ります。菅沼代表理事からご挨拶です。



そして、4社協力会 池谷理事、笠原理事のご挨拶の後、
4社協力会の発足~目的などをご説明いたしました。(写真は事務局 山田課長です)



【道志間伐材活用4社協力会】とは・・・
1. 木材の循環利用に寄与します
2. 森林整備の担い手づくりを支援します
3. 間伐材活用の啓蒙・啓発活動を行います



間伐材の活用スキームの後、今回の三ツ沢共同住宅での間伐材の活用・利用事例の報告をいたしました。




 


様々な分野で活用できる間伐材の内、建設・建築・不動産分野での活用事例が今後も拡大していくため、4社協力会ではこのように発表を行って参りたいと存じます。



森林が泣いている、つらい、悲惨である実情を、もっともっと考えて取組み、間伐材を『みてもらう!』 そして、『触れてもらう!』 さらにもっと様々な所で『使ってもらう!』を合言葉に、これからも活動して参ります。

事例報告が終了しました後、ロータリークラブの皆様と昼食をご一緒させて頂きました。
場所は、紅椿の湯です。



事例報告の内容について、「それぞれの利用例にかかっている価格を載せてほしかった」などお声を頂きました。大変貴重なお声を頂戴、今後の改善とさせて頂きます。




(食べ始めてしまった後に撮影ですが・・・)
釜飯がとってもおいしかったです!

その後、道志ランバーネットワークの池谷木工所にご訪問、 池谷理事のご指導のもと少しだけ、チェーンソーを体験いたしました。
(本当は免許が必要ですので、少しだけの体験です。)
樹齢60年の杉を、まずは池谷理事がチェーンソーで切り倒されました。

 樹齢50~60年の杉です。

切り倒す方向を定めるため、確認中です。




伐り倒す方向の反対側から『トン・トン・トン』
与作の歌でもおなじみの『トン・トン・トン』はこの音なんですね!

ものすごい振動と音で倒れました杉の切り口に見入っています。



こちらの杉材は、三ツ沢共同住宅の外壁の木壁にも使用されている材だそうです。
心材と辺材で、白い部分と赤い部分があります。 白い部分は生きている部分で、反りなどが出やすい部分だそうです。赤い部分は死んでいる部分で変形が少ないとされています。柱など構造材に無垢を使用する場合は、この赤い部分(心材)を使用します。



ここで、切り倒した材を丸太切りをチェーンソー体験を行いました。
材に歯を当てる前に、チェーンソーを機動させてから当てないと跳ね返る恐れがあると、池谷理事から教わりました!(お恥ずかしながら腰が引き気味です・・・)



4月入社の新緑のような新人 山本さんも!挑戦! 頑張りました!



伐採後に、みんなでパチリ♪ いい笑顔ですね♪(菅沼理事 撮影)



写真は『お手本』と称される「間伐整備ができた林」です。光が差し込み、下にはきれいな小川が流れています。




切り捨て間伐(伐採したまま、その場に放置し運び出さない)ではなく、この写真の様な整備された森林には、綺麗な水が流れています。
この光景を忘れない様目に焼き付けました!

さて、場所を移動し、池谷理事の製材所にご訪問いたしました。






 引いたばかりの桧材です。

 

角切りしていただいた桧は、お風呂に入れるといい香りがするそうです!早速、試してみます!まさにこれが、間伐材を「触ってもらう!」です。

池谷理事、貴重なお時間を頂戴しまして、ありがとうございました!
とても勉強になりました。この体験をもっと多くの皆様にお伝えできる様、頑張ります!

横浜への帰路につく途中、道志の道の駅に立ち寄りました。
こちらの道の駅は年間3億の売り上げがあり、道志村で唯一の黒字事業との事です。

道志村の総合案内図や写真は、美しく見入っていました。







道志村の水はとても綺麗で、『赤道を越えても腐らない水』と称されています。
その水を守るためには、村の間伐材を活用し、森林が綺麗に整備されることも
求められます。横浜へ水道が引かれて、道志村から水が流れているからこそ、
横浜開港以来の経済発展につながっています。

森林が泣いています・・・悲惨な状況です・・・
この現状を、一人でも多くの方に知っていただきたいです。

我々、道志間伐材活用4社協力会は、

木材の循環利用に寄与し、
森林整備の担い手づくりを支援し、
間伐材活用の啓蒙・啓発活動

を継続して参ります!!

 (写真)道志村道の駅
水源森林資源活用組合事務局より
                       
~道志間伐材活用4社協力会は、平成25年4月18日を持ちまして、
 『水源森林資源活用組合』を設立致しました~

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