本日も弊社HPにアクセスいただきまして、有難うございます。
1月は雪に見舞われた横浜。路肩の雪が随分解けずに残っている、稀な光景をあちらこちらで見かけました。
自身は横浜に越してきてまもなく1年が経過する地方出身者でありますが、この日は地元の吹雪模様にも似た悪天候、『関東・横浜でも雪が降り積もることがある!』と非常に驚いた数日でございました。
(写真) 三ツ沢上町駅付近 国道1号線
ノーマルタイヤの車両によるスリップ、走行不可、速度減速による渋滞、都市部の雪道の混雑の現実を知りました。都市部でも、雪は降るものと心得、冬用タイヤへの交換を積極的に行っていきたいものです!弊社の社用車も年末までには冬用タイヤ着用済でしたが、過信せず、常に安全運転を心がけていきたいものです。
また、2月3日は横浜市会の神奈川区欠員の補欠選挙の投票日ですね!
神奈川区にお住まいの皆様、大切な1票を!必ず投票しましょう!
さて、今回は三ツ沢共同住宅『フローリング材の課題』についてです。
建築中の三ツ沢共同住宅において、この度山梨県産相模川流域材の道志杉および九州は熊本・小国杉の無垢フローリングを使用いたします。
木には広葉樹と針葉樹がございますが、
■広葉樹・・・外国からの輸入材が多数を占めています。天然木であり国内では1割に満たない樹種です。
【樹種】オーク(ナラ)、ブナ(ビーチ)、メイプル、チーク、ウォールナット
■針葉樹・・・針葉樹は軽くて柔らかいので、歩行感や肌触りがよい材。素朴な風合いが魅力です。
①スギ
日本人には馴染み深い国産の針葉樹の代表的な木材。
産地として有名なのは、秋田、天竜、吉野など。
辺材は白色で心材は淡紅色から赤褐色。スギの赤身は、腐りや塩分に対して耐久性も。
やわらかくて加工しやすいため、床以外にも、造作や家具としても使用されています。
②ヒノキ
日本を代表する高級材。産地としては木曽が有名。
特有の芳香や光沢があり、水にも強く、耐久性があります。
③アカマツ
日本を代表する材。脂分も多く、弾力性もあり、耐久性もあるので、床材だけでなく、
構造部材にも用いられています。
④カラマツ
堅く強い材。脂分も多く、水にも強いため、柱や土台、船舶や枕木にも用いられる材。
⑤パイン
針葉樹の代表的な木材。伐採国や地域によって材質や風合いが異なりますが、
節が多いため、素朴な雰囲気が生まれます。比較的柔らかい材。
※三ツ沢共同住宅に於いては、こちらの『カラマツ』を構造材として集成加工を行い、活用しております。
(写真)実際に三ツ沢共同住宅で使用した集成材のサンプルです。
左:サイズ 105×210 梁
右:サイズ 105×150 柱
日本全体の森林の内、約7割は人工植林である針葉樹の杉・桧が占めております。
そして、前述にもありますが、歩行感や肌触りがよく、素朴な風合いが魅力であります。
その杉・桧を積極的に活用していくためには、無垢のフローリングとして、デメリットといわれる、
①柔らかい
②傷がつきやすい
の課題を解決を要します。
今回、課題を解決すべく、材の表面のウレタン塗装加工を行うため、
ご縁あってご紹介いただきました塗装会社様にご挨拶に伺いました。
(写真)室内ドアの塗装部材
(写真)某有名会社社長のご自宅のティッシュケース。
漆塗に似て綺麗な艶っぽさがありました。
(写真)部材の静電気などを一挙に除去する場所。
(写真)数々のサンプルの内、こちらは木目を際立たせるため、特殊な塗装を
されているそうです。
(写真)百貨店で福袋販売の宝船だそうです。
実際に、道志杉と小国杉のサンプルを工場へお持ちして、
その材に適した塗り方をご相談しました。
S社長は、「木そのものの風合い、特徴を生かすためには、2回塗りまでがよい」
「硬さ、保護を重視するのであれば、ヤニどめを含めた3回塗りがよい」
と仰せでした。
賃貸住宅である三ツ沢共同住宅は、やはり硬さ、傷のつきにくさ、メンテナンスを
重視し、反りや収縮を最小限にとどめ、且つ木材が呼吸できるような
『ウレタン + ヤニどめ、表面3回塗り、裏面1回塗り』を依頼しました。
(写真)道志杉のサンプルです。
(写真)3回塗りの過程が3段階で分かるようになっています。
2月中旬にはウレタン塗装が終わり、現場へ搬入を行い現地施工へ参ります。
次回は、フローリング塗装~現場搬入~施工をご紹介いたします。
~103号室 内観イメージパース
202号室 内観イメージパース
我々 インテリジェンス・ネットワークでは、森を元気にする、
全国の川上と川下の「みずかめ」間の交流へ!
水源地材の活用!のため、様々な課題を解決し、
新たな取り組みにも屈せず挑戦、邁進する所存でございます!
建築メンテナンス担当