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2021/09/21 200年以上の欅(けやき)を再利用する拘りの理由 part2



本日も弊社ホームページをご覧いただき、有難うございます。

下記写真の左側の太い部材は、地松です。大黒柱に継がれた大梁
で、200年以上も家屋を支え続けてきた風格が有りますね。右
側、端の部材は中黒柱で右から2番目が大黒柱です。この柱も貫
禄がありますね。
 
建築技術士と設計士と3人がかりで計測し記録に残し、再利用を
検討します。勿論、梁や柱をそのまま再利用もしますが、大半は
部材の再加工を施し蘇らせますね。なんといっても、200年以
上も家屋を支え抜いた木々達ですから、未来の木骨マンションで
も、100年以上支えるお手伝いもお願いしたいものです。

 
次に、大黒柱の由縁は、大黒様にちなんでいて、大陸より七福神
が伝わり食物の財福と台所などの神様として「大黒天」が位置付
けられていたので、各家庭では、大黒信仰とそして大黒天を台所
に祀る様になった事から、家屋を支える太く台所に近い柱を「大
黒柱」と呼ばれる様になった。これら一連を大黒信仰とも云われ
ていた様です。
 
KF邸の大黒柱の樹種は欅(けやき)です。欅は、木の王様と云
われているのですが(森林・林業学習館参照)王様と云われる由
縁は、「けやき」の名は、「けやけき木」から来た事で、欅(け
やき)には「目立つ/ひと際、優れている」と云う意味が有りま
す。
 
下記写真は、「茨城県だいご小学校の大欅」推定樹齢500年で
重要文化財指定

     
なんとも「目立つ/ひと際、優れている」と云われる雄姿ですね。
 
下記写真は、「新緑の欅」と「秋の紅葉時の欅」で「木肌」の写
真もきれいですね。

なんとも心が落ち着く写真です。
けやきは、材質が固く摩耗に強く、心材が腐朽しにくく強靭な材
と云われ「強木」(つよき)としてしられていて、かつては槻(
つき)とも呼ばれていました。写真の様に木目も美しく利用価値
が高く昔から重宝されて来た事が「木の王様」と云われる理由で
す。


9月6日には、山梨県道志村の唯一の製材所へ運ばれ、緻密な計
画の基、心を込めて再製材され現代木造建築の一部材として生ま
れ変わります。

以上が、200年以上の欅(けやき)を再利用する拘りの理由で
した。


part3へ続く

~我々建築部門は、木造集合住宅を
        完成すべく日々精進して参ります~

 

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